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Forum Post: 階層型アドレス帳の作成方法、解除方法

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いつも Office 365 をご利用いただきありがとうございます。 Exchange Online のアドレス帳を組織の構造に合わせて、階層表示したいというお客様は多くいらっしゃると思います。 階層型アドレス帳 (HAB) を使用することでアドレス帳内の連絡先を階層表示することが可能です。 ここでは、階層型アドレス帳の設定方法と解除方法をご案内します。 ============================================================== 前提条件 ============================================================== 1. 利用可能なプランについて 階層型アドレス帳を使用できるプランとできないプランがありますので、ご利用可能なプランかご確認ください。 Title : Exchange Online サービスの説明 (日本語) URL : http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/exchange-online-service-description.aspx * [階層型アドレス帳] 項目をご参照ください。 2. 階層型アドレス帳の設定について PowerShell コマンドレットでの設定が必要です。 3. Outlook クライアントについて Outlook クライアントのサポート対象は、Outlook 2013 / Outlook 2010です。 * 階層型アドレス帳のご利用は、Outlook クライアントのみとなり、現状、 Outlook Web App (OWA) ではご利用いただけません。 4. 利用可能なグループについて 階層型アドレス帳にて、階層指定が可能なグループは、「メールが有効な配布グループ」及び「メールが有効なセキュリティグループ」となります。 今回ご案内する手順では、セキュリティ グループを使用しています。 ============================================================== 階層型アドレス帳の設定方法について ============================================================== 1. Office 365 アカウントの作成 ユーザー アカウントを作成します。 1-1. https://portal.office.com/ から、管理者でサインインします。 1-2. [Office365管理センター] - [ユーザー] - [アクティブなユーザー] とクリックし、[+] (新規) ボタンをクリックして、[新規ユーザーアカウントの作成] を表示しユーザーアカウントを作成します。 (アカウント例) 社員アカウント 社員1  emp1@ サブドメイン .onmicrosoft.com 社員2  emp2@ サブドメイン .onmicrosoft.com 課長アカウント 課長1  chief1@ サブドメイン .onmicrosoft.com 部長アカウント 部長1  mgr1@ サブドメイン .onmicrosoft.com 社長アカウント 社長  gm1@ サブドメイン .onmicrosoft.com 2. Exchange 管理センターにてメールが有効なセキュリティ グループを作成 階層型アドレス帳に表示するグループ (部署) を作成します。 2-1. Office 365管理者センターで、画面左部のメニューから、[管理者] - [Exchange] を選択します。 2-2. Exchange 管理センターで、[受信者] - [グループ] とクリックし、[+] (新規) ボタンをクリックして、[セキュリティ グループ] を選択します。 2-3. [新しいセキュリティ グループ] のウィンドウで、[表示名]、[エイリアス]、[電子メール アドレス]、[所有者]、[メンバー] の項目を任意に入力します。 (セキュリティ グループ例) 本社 hq@ サブドメイン .onmicrosoft.com 営業部 sales@ サブドメイン .onmicrosoft.com 営業部1課 sales1@ サブドメイン .onmicrosoft.com 「本社」グループには、「社長」をメンバーに、「営業部」グループには、「部長1」と「社員1」をメンバーに、「営業部1課」グループには「課長1」と「社員2」をメンバーにして作成します。 2-4. [保存] をクリックします。 2-5. グループの一覧画面に、新規作成されたセキュリティ グループが表示されます。 3. Windows PowerShell へ接続 3-1. Windows PowerShell を管理者として実行します。 3-2. 以下のコマンドで、Office 365 テナントへ接続します。 $Cred = Get-Credential $Session = New-PSSession -ConfigurationName Microsoft.Exchange -ConnectionUri https://outlook.office365.com/powershell-liveid/ -Credential $LiveCred -Authentication Basic –AllowRedirection Import-PSSession $Session -AllowClobber 4. Windows PowerShell で、階層型アドレス帳のルート組織を指定 4-1. 手順3でPowerShell でテナントに接続している状態で、以下のコマンドで、階層型アドレス帳のルート組織 (一番上の階層) を指定します。 Set-OrganizationConfig -HierarchicalAddressBookRoot 一番上の階層になるグループのエイリアス (設定例) 「本社」グループをルート組織に指定します。 Set-OrganizationConfig –HierarchicalAddressBookRoot hq * Get-OrganizationConfigで正しく指定できたか確認できます。 Get-OrganizationConfig | ft HierarchicalAddressBookRoot 4-2. 階層型アドレス帳に表示させるグループを指定します。ルート組織に指定したグループを含め、表示させるグループをすべて指定します。 Set-Group -Identity 表示させるグループのエイリアス -IsHierarchicalGroup $true (設定例) 「本社」グループを階層型アドレス帳に表示 Set-Group -Identity hq –IsHierarchicalGroup $true 「営業部」グループを設定 Set-Group –Identity sales -IsHierarchicalGroup $true 「営業部1課」グループを設定 Set-Group –Identity sales1 -IsHierarchicalGroup $true * 以下のコマンドで正しく設定できたか確認できます。 Get-Group | ft name, IsHierarchicalGroup 5.    グループを階層化 以下のコマンドで、1 つ前の手順で指定したグループを階層化します。 Add-DistributionGroupMember -Identity 階層元のグループ -Member 階層化するグループ (設定例) ルート組織に指定した「本社」の下に「営業部」を指定 Add-DistributionGroupMember -Identity hq -Member sales 「営業部」の下に「営業部1課」を指定 Add-DistributionGroupMember -Identity sales –Member sales1   ============================================================== Outlook上で動作確認 ============================================================== 補足事項 : 階層型アドレス帳の反映について 階層型アドレス帳の表示は、オフラインアドレス帳が関連している可能性があり、反映まで最大 48 時間要する可能性があります。即座に反映を行うには、プロファイルの再作成、または Exchange キャッシュモードの解除をお試しください。 1. Outlook 2013でメールボックスにログインし、[ホーム] タブから、[アドレス帳] を開き、[組織] タブを選択します。 アドレス帳が階層型で表示されることを確認します。   ============================================================== 階層型アドレス帳の表示順を変更する方法について ============================================================== 階層型アドレス帳内のグループ、メンバーの表示順を変えたい場合、SeniorityIndex パラメーターを使用して表示順を制御することが可能です。 グループ内のメンバーの並びを変更したい場合は、以下のコマンドでSeniorityIndex を指定し、表示順を変更します。値が大きいユーザーが上に表示されます。 Set-User -Identity ユーザー名 -SeniorityIndex 値 (設定例) 営業部1課の課長1 (chief1) と社員2 (emp2) の表示順を変更します。 Get-User chief1 | Set-User –SeniorityIndex 10 Get-User emp2 | Set-User –SeniorityIndex 5 グループの並びを変更したい場合は、以下のコマンドでSeniorityIndex を指定し、表示順を変更します。値が大きいグループが上に表示されます。 Set-Group -Identity グループ名 -SeniorityIndex 値 (設定例) 営業部 (Sales) と経理部 (Accounting) の表示順を変更します Get-Group Sales | Set-Group -SeniorityIndex 5 Get-Group Accounting | Set-Group -SeniorityIndex 10 ============================================================== 階層型アドレス帳の解除方法について ============================================================== 以下のコマンドを実行することで、ルート組織を解除し、階層型アドレス帳を無効にすることが可能です (Outlookのアドレス帳で組織タブが非表示となります)。 Set-OrganizationConfig -HierarchicalAddressBookRoot $null ============================================================== その他階層型アドレス帳の動作 ============================================================== 1. 階層型アドレス帳の反映 階層型アドレス帳の表示は、オフラインアドレス帳が関連している可能性があり、反映まで最大 48 時間要する場合があります。即時に反映を行うには、プロファイルの再作成、または Exchange キャッシュモードの解除をお試しください。 2. 予定表の動作 階層型アドレス帳を設定する際に、[-IsHierarchicalGroup] の値を $True にすることで、自動的に自身が所属するグループが予定表に追加されます。Exchange Online で、予定表に表示される配布グループを制御する機能は実装されていないため、非表示にすることはできません。 ============================================================== ◇ その他、階層型アドレス帳に関する参考資料 ============================================================== フォーラム: 階層型アドレス帳の階層を変更する方法 TechNet: 階層型アドレス帳 URL: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff629379%28v=exchg.150%29.aspx TechNet: 階層型アドレス帳を有効または無効にする URL: http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff607473.aspx 引き続き Office 365 をよろしくお願いいたします。 Online Services Support Team_Microsoft

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