John Speare、上級テクニカル ライター、Microsoft
この Wiki のコンテンツでは、サード パーティの電子メール ソリューションから Microsoft Office 365 への移行に役立つ修正方法やヒントについて説明します。
サード パーティからの移行に関するリソース
Google Apps ソリューションから Office 365 への全社規模の移行を計画している場合、電子メールの移動に IMAP 移行ツールを使用できる可能性があります。ただし、より複雑なユーザー ID とドキュメントの管理については、移行を専門とするサード パーティ企業のサポートを利用したほうが、メリットが大きい場合があります。Microsoft では一切推薦をしていませんが、このような企業の一例を以下に記載します。
- Binary Tree: プラットフォーム間のメッセージング移行/共存ソフトウェアのプロバイダーです。IBM の Lotus Notes および Domino のメールと Microsoft Exchange Server および Microsoft SharePoint をベースとする内部設置型およびオンラインのエンタープライズ メッセージング/コラボレーション環境の分析、共存、および移行を実現する製品を提供しています。
- BitTitan: Exchange Server 2007 および Microsoft Exchange Online へのセルフサービスの電子メール移行/共存ソリューションのプロバイダーです。
- Cemaphore: 内部設置型の Exchange Server から Office 365 への移行ソリューションのプロバイダーです。
- Quest Software: Exchange Online および Microsoft SharePoint Online の移行ソリューションのプロバイダーです。Lotus Notes や Novell GroupWise から Exchange Online への移行などがサポートされています。
- Metalogix: Exchange Online および SharePoint Online への移行ソリューションのプロバイダーです。
サード パーティからの移行に関する修正方法とヒント
Lotus Notes ユーザーの一部をクラウドに移行しました。ところが、社内ユーザーに怪しげな winmail.dat 添付ファイルが送信されます。これを修正するにはどうすればよいですか。
Exchange Online で、リモート ドメインとして社内 (Lotus Notes) ドメインを指定します。次に、このドメインに送信されるすべての電子メールに対して Transport Neutral Encapsulation Format (TNEF) を無効にするように、リモート ドメインを構成します。
詳細については、「リモート ドメインでの TNEF メッセージ形式の管理」を参照してください。
グローバル アドレス一覧 (GAL) の共有に関するヒント:
- Active Directory ディレクトリ サービスのプロビジョニングが必要です。Forefront Identity Manager 2010 の管理エージェントを独自に作成しても、またはサード パーティのソリューションを利用してもかまいません。ほとんどのサード パーティのメッセージング移行ツールで、ディレクトリのプロビジョニング向けソリューションが提供されています。
- Office 365 の構築と管理には、ディレクトリ同期ツールを使用してください。
まだ移行していないメールボックスが Exchange Online グローバル アドレス一覧 (GAL) に表示されない場合のヒント:
- 既存のサード パーティ製メッセージング ソリューションと Office 365 で GAL を共有する場合は、内部設置型の Active Directory ユーザーのオブジェクトで targetAddress属性を構成してください。targetAddress の値には、プライマリ SMTP アドレスまたはそのユーザーのユーザー プリンシパル名 (UPN) を設定します。
この属性の形式は、SMTP:<電子メール アドレス>です (例: SMTP:kwekua@contoso.com)。
- 内部設置型の Active Directory に Exchange Server スキーマを展開する必要があります。これによって、Exchange Server スキーマ拡張が提供するさまざまなメール関連の属性を利用できるようになります。たとえば、targetAddressや msExchHideFromAddressListsなど、段階的な移行で使用する一般的な同期関連属性を利用できます。
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